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土地の活用

土地の活用方法にはどんなものがあるのか
教えてください

土地活用には2つのタイプが
あります

土地活用には
A ただ単に「土地を貸す」というタイプ
B 「所有する土地に何らかの建物を建てて貸す」というタイプがあります。
 Aの場合は、土地を貸すことでの「地代」が入ってきます。建築費などはかかりません。
 Bの場合は、建物を建てる建築費用がかかりますが、「賃料」という形での収入となります。

 一般的に同じ土地ならば、Bの方が収入は大きくなりますが、その分投資(建築費用)も必要ですので、ある程度のリスクを背負う事になります。企業などと一緒に土地活用をする場合、建物は土地所有者が建てて、内装は借り主(企業)が支払うといった、①と②の中間のような活用方法もあります。

A単に土地を貸して
収入を得るタイプ

土地活用のA:「土地を貸して収入を得るタイプ」には主に次のようなものがあります。

  •  A-1

    事業用定期借地として企業等に貸す

  •  A-2

    駐車場経営 などがあります。

B土地に建物を建てて
収入を得るタイプ

土地活用のB:土地に建物を建てて収入を得るタイプには次のようなものがあります。

  •  B-1

    賃貸住宅(プレハブアパート)

  •  B-2

    賃貸マンション(RC造)

  •  B-3

    賃貸住宅(戸建)

  •  B-4

    商業系施設(流通小売、飲食店舗、倉庫等)

  •  B-5

    医療関連施設

  •  B-6

    介護・高齢者関連施設(老人ホーム・サ高住・グループホーム) など

 それぞれの土地活用のタイプで、安定性、収益性、投資費用の大小、節税効果、などが大きく異なります。また、社会貢献・地域貢献という点でも、それぞれ異なります。

どのタイプにするか?は
プロに相談してみる

 お持ちの土地が、上記のどのタイプに適しているか(入居者が付きそうか、賃料はより高く取れそうか)は、周辺の状況を見れば概ね想像がつくと思います。ロードサイド(幹線道路沿い)なら、商業施設や医療施設等が向いていますし、郊外でも駅から徒歩10分圏内の土地だったら賃貸住宅が向いている、などだいたいパターンがあります。

 しかし、そのエリアのプロが見れば、需要に対する物件供給状況などの検討から、違った提案をする可能性もあります。その土地によって建築基準法上の制限は異なりますし、エリアによっても行政の区切りで条例が異なるなど、周りの環境だけで適した土地活用スタイルが決まるということでもありません。

まず目的を
整理してみましょう

 その土地のぴったりな活用タイプの検討では、忘れてはならない視点があります。1つめは、「自身の思いと合致しているか」という視点。例えば、あるワンルーム中心の賃貸アパートオーナーの方は、「学生や若い社会人に住んでもらって、元気に頑張る毎日を応援したい」という思いで賃貸住宅経営を始められました。

 2つめは「遊休地を活かして少しでも収益を上げたい」、あるいは「相続税の節税を主目的としたい」といった「目的と合致しているか」という視点です。さらに、どれくらい収益をあげたいのか、どれくらいなら借り入れてもいいと考えるのか…といった数値的な条件も、言うまでもなく重要なポイントです。

監修:

(社)住宅・不動産総合研究所 理事長

吉崎 誠二(不動産エコノミスト)

早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学博士前期課程修了。 (株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者などを経て、現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。

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