メリット・デメリット
賃貸住宅経営のメリットとデメリットを
タイプ別にお教えします
「建てて貸す」土地活用は
「居住用」と「事業用」があります
一般的な土地活用で多くみられる建物を建てて貸すタイプは、さらに「居住用物件=賃貸住宅」と、「事業用物件」の2つに分けられます。主な種類としては、下記のようなものがあります。
タイプ① 居住用物件を建てて貸す
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賃貸住宅(アパートタイプ)
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賃貸住宅(RC:マンションタイプ)
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戸建賃貸住宅
タイプ② 事業用物件を建てて貸す
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商業施設(流通小売業、飲食業など)
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複合型商業施設
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高齢者関連施設(介護施設など)
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医療施設(クリニックなど)
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オフィス関連施設
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ビジネスホテル
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倉庫
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トランクルーム …
さまざまなタイプが選べる
賃貸住宅経営
ここからは、セキスイハイムが得意とする、居住用の賃貸住宅経営について述べていきます。
住宅系の土地活用はポピュラーなものです。ある程度の人口(世帯)が暮らす地域では、賃貸住宅の需要が見込めます。事業系の建物を貸すタイプはかなり場所を選ぶ一方、居住用賃貸住宅は比較的廉価な建物から大型建築までバリエーションは幅広く、土地のサイズや立地に応じて対応可能です。
居住用賃貸物件では、マンションタイプやアパートタイプ、また賃貸併用住宅、サービス付き高齢者向け住宅などさまざまな建て方があります。つまり地域市場性、同一エリアにおける物件数などにより、収益が効率的に得られるタイプを選べます。
さらに、居住用物件では、他の土地活用にくらべて、継続的に安定収益が見込める可能性が高くなっています。
低層賃貸住宅経営の
メリットとリスク
低層賃貸住宅は都市部以外でよく見かける賃貸住宅です。建物の構造や工法はさまざまですが、比較的低コストのものから、デラックスなものまでバリエーションが豊富です。
メリットとしては、
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建物を比較的低コストに抑えつつ、部屋数を確保することで、収益性が高いこと
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節税効果があること
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部屋数があるため、空室リスク、家賃下落リスクの分散になること などです。
一方考えておくべきリスクは
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空室リスク
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家賃下落リスク
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管理のリスク(入居者トラブル、家賃滞納など)
これらは、一括借り上げ(サブリース※)契約をすることでリスクが抑えられます。
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サブリース契約での賃料は定期的な見直しがあり、減額となる可能性があります。
また、たいていの方はローンを組みますので、
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金利の変動リスク(変動金利の場合)
があります。他にも災害のリスクがありますが、こちらは保険である程度カバーできます。
賃貸住宅(戸建タイプ)経営の
メリットとデメリット
戸建ての賃貸住宅のメリットは、
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複数部屋あるアパートタイプと比較して建築コストが安くなる
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それほど広くない土地でも建築が可能
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アパートタイプと比較して面積を抑えられるため多少の変形地でも建築しやすい
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一般的に一度入居者が付くと長く住んでもらえるために収益での安定性がある などです。
考えておきたいリスクは、低層賃貸住宅と同様ですが、違いは、1戸だけでは空室リスクの分散効果がないということがあります。
監修:
(社)住宅・不動産総合研究所 理事長
吉崎 誠二(不動産エコノミスト)
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学博士前期課程修了。 (株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者などを経て、現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。