SEKIKSUI Safe&Sound Project|積水化学

2018年6月6日
積水化学工業株式会社

「SEKISUI Safe & Sound Project」の記者発表会を開催しました

都内で5月21日(月)、埼玉県朝霞市の当社工場跡地におけるまちづくりプロジェクト「SEKISUI Safe & Sound Project」の記者発表会を開催しました。経済、住宅・建設、化学などさまざまな分野のメディアの記者・関係者約50名にご出席いただきました。

記者発表会では、当社代表取締役社長の髙下貞二をはじめ当社側出席者より、「SEKISUI Safe & Sound Project」の背景・概要についてご説明いたしました。


当社代表取締役社長 髙下貞二

発表当日以降、さまざまなメディアで
「積水化学、IoTで街づくり 埼玉で事業費130億円」(日本経済新聞電子版 5/21)
「積水化学 工場跡地で街づくり 環境貢献製品を多数投入」(化学工業日報 5/22)
「積水化学工業 まちづくり参入 防犯製品社と提携」(日刊工業新聞 5/22)
「積水化学工業 戸建住宅約130戸、朝霞に延べ約2.6万㎡商業、集合住宅200戸程度」(建設通信新聞 5/22)
「朝霞にスマートタウン 積水化学 工場跡地に住宅、商業施設」(埼玉新聞 5/22)などの見出しで紹介されました。

また、記者発表会場には、このまちづくりにおいて採用を予定しております当社グループの製品・サービスについて、まちづくりコンセプトである「Safe & Sound」に沿って展示を行いました。展示を行った主な製品・サービスをご紹介いたします。


展示会場の模様

ライフラインが止まっても“Safe & Sound”

スマートハイム

太陽光発電システム、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)「スマートハイム・ナビ」、蓄電池を搭載した「スマートハイム」約130戸を建築・販売予定です。環境にやさしく、電力をなるべく自給自足する、エコロジーとエコノミーを両立できる住まいです。

記者発表会では、HEMS「スマートハイム・ナビ」を展示。さまざまな情報をクラウド上に結集したHEMSビッグデータを使い、お客様の暮らしを分析。その結果、住まいが“明日の暮らし”を予測して、コントロールしてくれます。

積水化学の独自技術による「フィルム型リチウムイオン電池」は、大容量で安全性が高く、コンパクトで宅内設置も可能です。

飲料水貯留システム

床下スペースに設置する飲料水貯留システム。24リットルの水道水を貯留でき、4人家庭で2リットル/日、3日間分の飲料水を確保できます。 同システムは、給水管の一部であるため、日常の給水使用によって、常に新鮮な水道水と入れ替わります。また、材料はオールプラスチックで、錆の心配もありません。

災害用マンホールトイレ

大地震などでライフラインが止まったときに、困ることはたくさんありますが、そのひとつはトイレです。
あらかじめ、まちの共用部のマンホールに、災害時に仮設トイレを設置できる仕様としておくことで、水道が止まっても、衛生的でプライバシーを確保できる、ストレスの少ないトイレ環境を実現できます。

かまどベンチ ※積水樹脂㈱製品

日常は公園のベンチとして、緊急時は炊き出しや暖をとれる「かまど」として利用できます。

ゲリラ豪雨でも“Safe & Sound”

高排水・高耐久雨とい「超芯シリーズ」

新発売した住宅用雨とい「超芯LEVOL(レボル)」は、当社独自技術「PET超延伸シート」を芯材とした戸建住宅向け雨といで、丈夫で耐久性が高く、ミニマルデザインでありながら、ゲリラ豪雨に対応できる十分な排水力も確保しています。
また、商業施設や集合住宅など大型建築物向け雨とい「超芯」は、縦といを含めた関連製品の設計を工夫し、コンパクトで意匠性にも配慮しながら、高い排水能力を確保した排水システムです。

プラスチック貯留材「クロスウェーブ」

プラスチック製貯留材を積み上げて、地下空間に雨水貯留施設・雨水浸透施設を形成するクロスウェーブ。1998年に発売以来、業界トップの地位を築いています。昨年11月にドイツで開催された国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(COP23)内のイベントで、クロスウェーブは、気候変動に対応した製品の事例として紹介されました。今回のまちづくりでも、道路や公園などの下に敷設し、ゲリラ豪雨によるダメージを軽減します。

地震・災害でも“Safe & Sound”

電線地中化(電力・通信ケーブル保護管)

「安全で快適な通行空間の確保」「景観の向上」「安定したライフラインの実現」「情報通信ネットワークの信頼性向上」を目的に、無電柱化を実現します。朝霞市の住宅地では初となる取り組みです。

ガス・上水道・下水道用ポリエチレン管

過去の大地震でも信頼性が確認されている各種インフラ向けのポリエチレン管です。高性能に加え、軽量で、電気融着により簡単で確実な施工ができる、優れた配管材です。

建物内給水・空調用配管材

耐久性・耐食性・施工性に優れた、建築物の給水・空調向けポリエチレン管です。配管の建物内の防火区間貫通部には、熱膨張耐火材「フィブロック」の施工により、火災時の延焼を防ぎます。

熱膨張耐火材「フィブロック」

健康・快適で“Safe & Sound”

高機能樹脂畳「MIGUSA」

風合いや肌触り、吸湿性など天然イ草の風合いを活かしながらも、高い耐久性や安全性を有し、色柄も豊富な樹脂畳です。 グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、クールジャパン・アウォード2017などを受賞しています。

フラクタル日よけ「エアリーシェード」

エアリーシェードは、多数の葉で構成される樹木構造に倣った、立体形状のユニットを組み合わせでつくる新発想の日よけで、公園などに設置されます。日射による本体の温度上昇が少なく、木陰のような居ごごちを感じます。日射しが一番強い時間帯を中心に遮光し、朝夕のやわらかな光を通します。太陽高度の低い冬場は逆に、多くの光を取り入れる画期的なシステムです。

ゴミ回収容器

「トラッシュステーション」(写真左)
店舗やアパートやマンションなど集合住宅のゴミ集積所に最適なごみ収納庫です。全面アルミ製でさびにくく、アルミにアルマイトを施したスタイリッシュな外観と落ちついた色調で街の景観を崩さず、強度と清潔感を考慮した設計です。
「ダストボックス」(写真右) 軽量で汚れにくく、水洗いも可能なポリエチレン製の可動式ゴミ容器です。

つづく“Safe & Sound”

スマートタウンマネジメント

積水化学グループと㈱Secual(セキュアル)の協業による新たな取り組みです。IoT・センシングデバイスを活用して、スマートタウンにおけるマネジメントプラットフォームを開発し、その運営を通じて住民の皆様の「安心・安全」「利便性・快適性」に役立つサービスをご提供し、まちの価値の維持・向上を図ります。

積水化学のフィルム型色素増感太陽電池を電源として活用した防犯センサー(㈱Secualとの共同開発品)も、スマートタウンマネジメントを構築するひとつのデバイスです。

建築向け自発光中間膜「Talking Light」(開発品)

自発光中間膜を挟み込んだ合わせガラスに、特殊な光を照射して情報を表示できるシステムで、平常時には透明で、必要な時だけ情報を表示できます。
共用施設、店舗などへの導入により、まちの先進性やにぎわい創出に貢献します。