■開発のコンセプト
住宅は量が充足し、質の時代に入っています。住生活基本法の施行により今後、住宅の質がより高度化していくのは必至で、住宅の基本性能のニーズは一段と高まることになります。
『ノースワード ビ・オンドNEW』は、工業化住宅の新しい次元、「次世代」基準のさらに先を見つめた性能の進化を開発コンセプトとし、巨大地震に対する「安心」性能、省エネのベースとなる高い気密・断熱性による「環境」性能、夏涼しく冬暖かい「快適」性能において最高水準を目指しました。
■『ノースワード ビ・オンドNEW』の概要
1.耐震性能の進化—複合型地震動吸収システム「GAIASS」を開発(特許出願中)
『ノースワード ビ・オンドNEW』は、新開発の複合型地震動吸収システム「GAIASS」を採用しています。建物外周部を覆っている外壁に耐震要素を持たせることで耐震性能は一段とアップ、通常のプランで全邸品確法の耐震・耐風最高等級「3-3-2」を取得することができます。
「GAIASS」は、地震力に応じた適度な強度抵抗や粘り抵抗を発揮します。中小規模の地震では高性能耐力外壁による強度抵抗の特性、巨大地震にはボックスラーメン構造の粘り抵抗の特性で地震に耐えるという二重防御の併用耐震構造(ハイブリッド耐震)です。特別な装置を設ける必要なく、複数のラーメンフレーム、複数の高性能耐力外壁により無理なく地震力を分散させて吸収する新しい発想の耐震構造です。
また、間取りに制約を受けないことからプラン自由度が向上。オープンなLDKや吹き抜け、採光を考えた大開口など思い通りの間取りが実現できます。
<安心の5つの際立ち> |
(1)巨大地震をも想定※1
(2)追加の耐震装置が不要※2
(3)住まいの設計が自在※3
(4)全邸に優れた耐震性能※4
(5)耐震診断システム「ユレナビ」の実施 |
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※1 |
2003年、実大耐震実験では阪神淡路大震災の2倍を超える2112ガルの加速度にも構造体への損傷なし |
※2 |
ベースとなる構造躯体(ボックスラーメン構造+高性能耐力外壁)で最高ランクの耐震性能を実現 |
※3 |
追加の装置が不要のためプラン自由度が高い |
※4 |
品確法の最高等級を全プランで標準化 |
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2.「あったかハイム」の進化 —加湿システムで冬場の室内乾燥を緩和し、肌や喉の乾燥を防止
一般的に冬場、暖房で室内温度を上げると相対湿度が低くなり乾燥します。健康・美容面(ウィルスの活性化、乾燥肌)からも乾燥のし過ぎは禁物です。当社オリジナルの全館暖房システム「ウォームエアリー」と床下蓄熱暖房システム「ウォームファクトリー」は、発売からわずか2年足らずで58%の採用率を頂いていますが、そうした声にも応えて、新開発の加湿システムを組み込みました。
新開発の加湿システムは気化式で、(1)空気の流れにより蒸発加湿するので蒸気式に比べるとランニングコストも安価、(2)室内結露の要因となる高湿状態になりにくい、(3)基礎断熱工法の特性を生かし加湿器を床下に設置するので室内に設置スペースが不要、(4)給水管から自動給水を行うため、お客様による給水が不要などのメリットがあります。
3.風や雪の対策メニューを進化—冬の快適な暮らしをサポート
『ノースワード ビ・オンドNEW』は、1階庇延長を採用することで従来のポーチより広々としたポーチが実現。さらに外観意匠性の向上やコストダウンも図れました。また、2階庇を豪雪地域向けに展開し、バルコニー上に屋根をかけることで雪が積もりにくくする「ディライトデッキ」を設置。冬場も物干し場として使用可能な新空間を提案するなど、冬の快適な暮らしをサポートします。
4.省エネと快適性両立の提案システムの進化—「エコロジカル・デザイン」の導入
地球温暖化を背景に住宅の省エネルギー化は喫緊の課題ですが、住宅検討者にとって快適性の拡大も大きな魅力。この相反する要素を、経済性、環境、快適の最適バランスで提案していくために開発したのが「エコロジカル・デザイン」です。建築前シミュレーションシステム「LCCシミュレーション」(光熱費・メンテナンス費)と「温熱環境シミュレーション」(夏・冬の温熱環境)を「SIM・HEIM(シム・ハイム)」として統合。約1万件の実邸データをもとにこれらシミュレーション結果を基本データとしてお客様の暮らし方や要望に合わせ、「光熱費ゼロを目指す暮らし」「なにより冬が暖かい暮らし」「夏に冷房に頼り過ぎない暮らし」などを提案していくのが「エコロジカル・デザイン」です。
5.LCC発想の進化—「レジデンスタイル外壁」、「レリーフウォール」を採用
地球環境問題が深刻化し、住宅の長寿命化が環境負荷低減からも重要になってきました。また経済性の面からもメンテナンス費はできるだけ抑えたいというニーズに対応、外壁の再塗装や補修費用を抑えるLCC発想を進化させました。
(1)無塗装の「レジデンスタイル外壁」
「レジデンスタイル外壁」では、目地に新たに「セラミックサンド」を採用。
「セラミックサンド」は、天然砂の表面に陶磁器用無機顔料を特殊加工し、高温窒炉で焼成熔着したもので、退色変色に強く優れた耐候性をもちます。また、建物全体の美観も高め、より高級感が演出できます。
(2)30年以上の耐侯性が実証された「レリーフ外壁」
塗装外壁の長寿命化に挑戦して開発したUVAコーティング塗装。上塗り層に顔料を含まないクリアー塗装と紫外線吸収材で紫外線劣化を抑える効果に対して、太陽光の波長分布での促進実験で30年以上、防水・美観を維持できるこが実証されました。(フロリダ州の屋外集光式促進暴露試験+実曝試験の相関関係を証明)
6.北海道水準を上回る断熱性能を実現
地球温暖化防止へ住宅の省エネルギー性能強化の要請は年々高まっています。『ノースワード ビ・オンドNEW』は、北海道(次世代省エネ基準I地域)水準を上回る断熱性能、Q値=1.39W/m2K※を実現しました。これにより温熱・空気環境のコントロールが容易となり、1年を通してワンランク上の快適な住み心地が実現。省エネ効果はもちろん温熱快適性(上下の温度差解消)、空気快適性(換気安定性)など室内環境を向上させました。
※「熱交換型第一種換気システム」「樹脂サッシ」「断熱ブラインド」を採用した当社モデルプランにおける計算値
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