セキスイハイムの特長
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積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:髙下貞二)は、このほど「家庭用蓄電池利用実態アンケート調査(2013)」を株式会社住環境研究所(所長:倉片恒治、千代田区神田須田町1-1)と共同で実施しました。当社では2012年4月に大容量太陽光発電システム(以下、PV)と独自のコンサルティング型ホームエネルギーマネジメントシステム(以下、HEMS)「スマートハイム・ナビ」、定置型大容量リチウムイオン蓄電池「e-Pocket(イーポケット:以下、蓄電池)」の3点セットを搭載した「進・スマートハイム」を発売、お客様に高い評価を頂いています。今回の調査は「進・スマートハイム」に入居されたお客様を対象に、蓄電池の利用状況や満足度を把握するとともに、HEMSデータの解析により蓄電池の使用実態を明らかにし、今後さらなるお客様のメリット拡大を図る狙いから実施したものです。お引渡しから半年経過時点での調査ではありますが、蓄電池ユーザーの意識と実態を初めて数値的に明らかにすることが出来ました。
調査によると、蓄電池採用満足度は3点セット採用による相乗効果もあり、特に「光熱費」や「非常時の安心」を中心に高い評価であることが確認できたほか、蓄電池の使い方はユーザーのライフスタイルによって大きく異なり、 ライフスタイルにあった使い方の助言が必要であるなど、今後の課題も明らかになりました。
お客様の蓄電池に対する満足度は、「非常に満足」44%「まあ満足」43%と「満足」の合計が87%となりました。理由は「月々の光熱費が削減できる」86%、「非常時の電源確保ができる」71%が上位。
蓄電池採用後の満足度は「非常に満足」は男性が40%、女性は53%と、女性の評価が高いことがわかりました。これは一般的に女性が家計管理をすること、また冷蔵庫の管理や調理など家事を担うことが多いことなどから、「光熱費」や「非常時」の点での高い満足度につながっているものと思われます。
お客様のライフスタイル(消費電力量)や家族構成などにより、蓄電池の使い方(放電量)が大きく異なるという実態が明らかになりました。
1)放電量が多いお客様は家族人数が多く、消費電力量も多い傾向にあり、大容量の蓄電池が有効。
2)放電量が普通のお客様は、満足している点で「月々の光熱費削減」のポイントがやや低い傾向が見られ、「最適な放電時間」などのアドバイスが必要。
3)放電量が少ないお客様は蓄電量が余ることが多いため、放電開始時間を早めるなど蓄電池の稼働率を高める使い方の提案が必要になるといった、今後の家庭用蓄電池の本格普及にあたっての課題も把握できました。
調査目的:家庭用蓄電池の利用実態を把握し、今後の課題を探る
調査対象:セキスイハイム入居者で2012年4月~9月契約(2012年9月~2013年3月引渡し)、太陽光発電システム、及び、スマートハイム・ナビ(HEMS)、及び、家庭用蓄電池(5.53kWh、又は、7.2kWh)採用邸
調査手法:郵送アンケート
調査期間:2013年8月に調査実施
有効回答:115件
お客様の蓄電池に対する満足度を伺ったところ、「非常に満足」44%、「まあ満足」43%と、「満足」の合計が87%となりました。その理由としては、「月々の光熱費が削減できる」86%、「非常時の電源確保ができる」71%が突出しており、次いで「3点セットを採用できる」50%、「電力の自給自足で地球環境に貢献できる」29%、「最新の設備を導入できる」25%、「ピークカットなど電力事情への貢献」19%が続いていました。
なお、進・スマートハイム発売後のご契約者様は実際の蓄電池採用有無を問わず検討時の蓄電池の採用意向が高く(「検討時に蓄電池の採用意向があった」56%(図表略))、PV+HEMS+蓄電池の3点セットの有効性が魅力として伝わっている様子がうかがえます。8
今回の調査では、蓄電池採用後の満足度は女性で「非常に満足」が多く、女性にとって魅力のある設備であることがわかりました。理由は「月々の光熱費が削減できる」で女性が95%(男性81%)、「非常時の電源確保ができる」についても女性が82%(男性66%)という数字となりました。これは一般的に女性が家計管理をすること、また冷蔵庫の管理や調理など家事を担うことが多いことなどから、「光熱費」や「非常時」の点での高い満足度につながっているものと思われます。
今回の調査では、お客様のライフスタイル(消費電力量)や家族構成などによって、蓄電池の使い方(放電量)が大きく変動することがわかりました。
1)放電量が多いお客様(蓄電量をほぼ使い切る日が多い層)は、家族人数が多く、消費電力量も多い傾向にあります。また、蓄電量をほぼ使い切ることが多く経済的な使い方をされていると言えます。蓄電池への評価は約8割の方が満足されている一方で、「やや不満」「どちらともいえない」が約2割あり、ライフスタイルによっては、より大容量の蓄電池が有効であると想定されます。
2)放電量がふつうのお客様(ほぼ使い切る日とたくさん余る日が混在している層)は、「非常に満足」「まあ満足」が9割に達していますが、満足している点では「月々の光熱費削減」のポイントがやや低い傾向が見られます。これは蓄電されている電力を使い切る日と余る日が混在しているためで、光熱費削減につながる上手な使い方を求めている様子がうかがえます。季節別、使用機器別など使用状況に基づいた「最適な放電開始時間」などのアドバイスが必要といえそうです。
3)放電量が少ないお客様(蓄電量が たくさん余る日が多い層)に関しては満足度が最も高くなっています。これは電力消費も少ないことに加え、「電力事情への貢献」などのニーズに対応できているためだと推測できます。ただ、蓄電量が余ることが多く放電開始時間を早めるなど、蓄電池の稼働率を上げ経済性を高める使い方の提案も必要になると考えられます。
このほか、蓄電地の「モード設定」「放電開始時間」「残量」など使用状況を把握していないお客様が全体の1~2割存在することがわかりました。蓄電池などの役割や使い方の理解度は満足度にも影響しています。又、HEMSへの追加項目について伺ったところ、「セキュリティ(防犯)管理」59%に続き「各家庭の蓄電池使用状況に基づいて最適な設定モードを知らせる」52%と高い比率になっていたことから、お客様それぞれへの蓄電池の使用についてのアドバイスが今後より重要になり、それにより経済性や省エネ性といった蓄電池のメリットの最大化を図ることができるようになると考えられます。