土地購入と住宅購入にかかる主な費用項目
土地費用の支払い時期
売買契約時
土地の購入が決まり、売買契約を交わすときに、土地代金の5%~10%程度の手付金を支払います。手付金は、買主都合で解約した場合は戻ってきません。ちなみに、土地代金には消費税はかかりません。
引き渡し前
土地代金から売買契約時に支払った手付金を引いた残金を支払います。住宅ローンを利用する場合、残金を借り入れて支払います。そのほか、土地代金とは別に、手数料や印紙代などの諸費用がかかります。
注意したいポイント
「つなぎ融資」や「土地先行融資」が
できる金融機関を探そう
本来、住宅ローンは、住宅が完成して引き渡しが完了した時点で建物に抵当権を設定して融資を行うもの。土地購入から建物引き渡しまでは、「つなぎ融資」や「土地先行融資」が必要となり、別途利息や手数料がかかります。金融機関によっては、取り扱っていない場合もあるため、資金計画の際に確認をしましょう。
建築プランがなければ
ローンが組めない場合も
土地の購入に住宅ローンを適用するのは、あくまでも家を建てることが前提。そのため、建築プランを提出しないとローンが組めないケースもあります。また、金融機関によっては、土地購入から家を建てるまでの期間が1年~5年以内などの制限があります。
建築にかかるお金
見積もり作成時
建築会社に建築プランや見積もりを依頼すると、土地の測量や地盤調査などが行われます。地盤調査は1回あたり5~10万円程度かかり、各社それぞれ実施します。つまり、3社にプラン・見積もりを依頼すると、最大30万円程度かかることも。
ただし、住宅メーカーが売主の分譲地の場合、すでに地盤調査が完了していることがほとんど。土地調査費用は必要ないばかりか、地盤の改良まで終わっているケースもあります。
工事着工前
工事請負契約を結ぶ際に、工事費用の10%程度を契約金(着手金)として支払います。そのほかにも、建築確認申請費用が10~20万円、住宅性能表示制度の評価を希望する場合は10~20万円程度が必要になります。
注意したいポイント
地盤改良費に数百万円かかるケースも
地盤調査の結果、土地改良が必要と判断されることがあります。改良の程度にもよりますが、100万~数百万円必要になる場合もあるので注意が必要です。
購入後にかかるお金
住宅ローンの支払い
毎月のローン返済が発生します。ボーナス返済や繰り上げ返済などで、できるだけ早期に完済するのがお得です。
住宅に関する税金
土地や建物を取得あるいは新築すると、引き渡し後、半年~1年半後に不動産取得税の納税通知書が届きます。不動産取得税は、不動産を取得した際に一度だけ納める税金です。その他に、固定資産税や都市計画税があり、こちらは毎年支払いが必要になります。
メンテナンス、修繕費用
住宅は、住み続ければ少なからず何らかの傷みや不具合が生じます。快適な生活を長期にわたって保持するためには、設備のメンテナンスや修繕・修理は欠かせません。10~15年周期である程度のリフォームや修繕が必要になるのが一般的なので、計画的に積み立てるなど費用を確保しておきましょう。
注意したいポイント
メンテナンス費の総額をチェック
住宅メーカーによって、メンテナンスやアフターサービスの内容に違いがあります。トータルで算出すると、その差は数百万~数千万円になることも。事前にしっかりと調べて確認した上で住宅メーカーや施工会社を選びましょう。