■新商品の開発コンセプト
団塊世代は定年退職後のセカンドライフの拠点である住まいに対して強いこだわりがあります。具体的にはシアターリビングで映画を楽しみたい、健康維持のためのトレーニングルームが欲しい等、ゆとり空間に対するニーズが中心となっています。しかし、東京などの大都市周辺では敷地の狭い住宅が多く、そうした多様なニーズに応える居住空間が取れないのが現実です。もうひと部屋あれば趣味の部屋を持ちたい、もうひと部屋あれば二世帯同居も可能、といった声に応えて開発したのが『ドマーニ・コンファティックnew』です。小屋裏空間を居室化することで、多様な住まい方が実現します。
■新商品の開発背景
(1)新耐震以前の住宅が1200万戸も
建て替えマーケットはこの10年、縮小を余儀なくされてきました。地価の値下がり、株の値下がりに加えて企業のリストラ、さらに社会の仕組みが大きく変わる中、建て替え需要の中心であった40代・50代の建て替え需要が潜在化してしまったからです。しかし、企業のリストラも一段落し業績も回復軌道に乗った今、潜在化していた建て替え需要が動き出そうとしています。新耐震(1981年)以前の住宅ストックが約1200万戸もあり、地震に強く、良質な住宅ストックへの建て替えは国を挙げての課題となっており、建て替えを刺激する商品開発が求められています。
(2)団塊世代の定年退職で増える建て替え需要
2007年からいよいよ団塊世代の定年退職が始まります。団塊世代が定年を期にセカンドライフの拠点としての住まいについて見直しを図るのは必至で、潜在化していた需要を顕在化させることで建て替え需要の増加が期待されます。
(3)「もうひと部屋」のニーズに対応
建て替え需要を顕在化・促進させるためには、新しい価値創造の提案が必要です。これまで居室としてはほとんど利用されていなかった小屋裏空間を利用することで、多彩なライフスタイルを持つ団塊世代の建て替えニーズに応えることが可能になります。『ドマーニ・コンファティックnew』では、2世帯同居への建て替えを視野に入れた「もうひと部屋」あればといったニーズの掘り起こしを狙っています。
当社の40歳未満の建て替えは65%が二世帯同居になっています。また、団塊ジュニア層は女性の社会進出もあって両親との同居を望んでいますが、親世帯は、同居希望が低くお互いが近所に暮らすこと(近居)を希望しており、分離度が低い二世帯同居プランでは建て替え計画も進みません。こうしたニーズに対し、新しく「隣居型二世帯同居」を提案。もうひと部屋あれば遊びの部屋も我慢しなくて済み、双方の世帯のニーズに合う分離度の高い二世帯住宅も可能になります。
■『ドマーニ・コンファティックnew』の特徴
(1)小屋裏空間を居室化、天井高2.5m(最高部)を確保
『ドマーニ・コンファティックnew』は、新たな「トライワイド工法」の開発により、小屋裏空間の天井高2.5m(最高部)、8畳大の無柱空間が可能となり、居室化を実現しました。 |
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(2)2世帯の交流の場「コネクト・スペース」
2世帯間の交流の場として「コネクト・スペース」を提案。これは、玄関ホール+U型オープン階段+吹き抜けで構成した大型階段踊り場ですが、世帯交流の広場・通り道と位置づけています。これにより団塊世代の「近居したい」ニーズと団塊ジュニア世代の「同居したい」ニーズの両方に対応、交流しながら分かれて住まう「隣居型二世帯同居」を「ドマーニ・コンファティックnew」は提案します。 |
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(3)2階建て並の坪単価、街並みとも調和
小屋裏空間利用の3階建てなので建築コストは通常の2階建て並(当社比)です。販売価格は3.3m2当たり582千円から。2階建て3層住宅なので第1種住居専用地域でも周辺の街並みと調和しやすく、かつコストパフォーマンスに優れています。
(4)「もうひと部屋」の実現で団塊世代・団塊ジュニアの住まいニーズを満足
小屋裏空間の居室化によって、多彩なライフスタイルが実現します。面積・価格・プランニング等がうまくいかずあきらめていた、「もうひと部屋」のゆとりの空間が確保できます。これまでの二世帯住宅では確保しにくかった、親世帯の趣味の部屋、リラックスするための部屋なども可能。また親世帯側の強い要望である分離度の高い二世帯同居も実現出来ます。分離度が高いので、将来家族構成が変化した時は賃貸住宅として貸し出すことも可能となり、そうした可変性の高さも特徴の1つです。
(5)光熱費ゼロ仕様※や高耐久タイルでLCCを削減
光熱費ゼロ仕様と高耐久のタイル外壁の採用などでメンテナンスコストの削減も図っています。外壁タイルはメンテナンス性に優れているばかりでなく、重厚な外観を醸し出しています。
※実際の光熱費は、お客様の敷地条件、プラン、設備仕様、生活スタイルなどによって異なる場合があります。
(6)インテリアはコンテンポラリーJスタイル
インテリアは団塊世代や団塊ジュニア世代が好むコンテンポラリーJスタイル(和風テイスト)を提案しました。従来洋風化志向が強かった住宅のインテリアですが、21世紀に入って和風の要素が取り入れられたインテリアが見直されています。
銘木フローリング・バンブー(竹突き板)、格子間仕切り、新タタミ座(Jフレキシブルスペース)、和風引き戸(スライディングウォールJ)などを採用しました。
外壁は、新たに和テイストが実現可能なスクラッチタイル(ホワイト新色)をラインアップに加えました。
■販売目標
2007年度販売目標として1500棟を計画しています。セキスイハイムでは、4月末から全国一斉の建て替えフェアを展開する予定ですが、『ドマーニ・コンファティックnew』は、建て替えフェアの第1弾商品と位置づけています。
■モデルプラン
1階 |
79.58m2 |
2階 |
79.31m2 |
3階 |
34.27m2 |
合計 |
193.16m2 |
坪単価 |
582千円/坪 |
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『ドマーニ・コンファティックnew』の外観
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※外観イメージは上記プランと異なります。 |
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