積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:高下貞二)は、2008年10月1日より九州エリアの開発・生産~販売・アフターサービスを一体化、商品やサービスに地域ニーズをより反映できる組織運営(エリア連結事業会社化)に再編します。
21世紀に入り住宅新築市場は成熟化・縮小化傾向を強めています。市場環境の変化に対応して当社ではコア事業である新築住宅事業の「販売力の強化」「組織効率の向上」「高いCSによる差別化」を目指して、2003年より広域販売会社化を進めてきました。広域販売会社化で目指したものは、販売エリアの選択と集中、組織のスリム化・間接人員の削減、成長分野であるファミエス(リフォーム)事業への人員シフトでした。
セキスイハイム九州(株)(社長:村上和正)では2005年に九州各県にあった販売会社及びファミエス会社(アフターサービス・リフォーム会社)を統合し、セキスイハイム九州(株)とセキスイファミエス九州(株)を設立しました。今回更にその強化を図るべく「生販一体化」(エリア連結事業会社化)に取り組み、広域販売・施工会社であるセキスイハイム九州(株)が、九州エリアの生産会社である西日本セキスイ工業(株)を子会社化します。
生販一体化運営は、(1)権限と責任をエリアに委譲し、マーケティングや品質改善など経営のスピードアップ、(2)生産会社を販売会社の子会社とし、エリア戦略の徹底を図ることで、地域をひとつの連結事業グループ化するものです。(セキスイハイムのユニット工法は、工場で住宅の8割近くを生産するため、「生販一体化」は大きな意味をもちます。)
■生販一体化の狙い
積水化学工業株式会社 住宅カンパニーでは、2000年から「地球環境にやさしく、60年以上安心して快適に住み続けることのできる住まいの提供」を基本理念とし、高品質・高性能な住宅を提供することで差別化を図ってきました。今後、さらに工場生産住宅のメリットを活かし、より地域の特性、地域のニーズに合った住宅の供給体制を構築します。
今回実施する九州エリアでの生販一体化の狙いは、作業の効率化や品質向上という内面的な効果だけを狙ったものではなく、九州エリアの顧客ニーズを反映させたオリジナル商品の開発や効率化に伴うコストダウン効果の商品価格への反映など、九州エリアのお客様に対して、いかに安心して快適にお住まいいただける住まいをより多くご提供できるかを目指したものです。
セキスイハイム九州(株)グループは、「生産から販売、施工、アフターサービス、不動産事業」までを一体化した総合住宅会社として、『住まい』というお客様の夢の実現のために、今後も活動して参ります。
■経営施策
1.「生産工場~建築現場」の効率化と更なる品質向上
- (1)情報の共有化をタイムリーに図り、生産工場と建築現場間の「むり・むだ」を徹底的に排除します。
- (2)建築現場での施工担当者からの情報、入居後のお客様のご意見を、いち早く生産工場に反映させ、品質向上とより良い住まいづくりに努めます。
2.エリアマーケティングの強化
今までの全国一律の事業展開から、より九州エリアの顧客ニーズを反映し、競争力のある商品の企画から生産、販売までを一貫して行ないます。
- (1)地域ニーズが高く、且つ競争力の高い商品を絞り込み、販売強化を図ります。
- (2)九州エリアの顧客ニーズにマッチしたカスタマイズ商品企画を行ないます。
3.コストダウンの成果を商品仕様・価格・サービスに反映
ユニット工法をベースに、工場稼働率を高め、高品質(安心・快適・環境にやさしい)かつ、コストパフォーマンスの高い住まいの提供に努めます。
- (1)生販一体化によるコストダウンを販売価格に反映させ、購入しやすく、安心して、快適にお住まいいただける高性能な住まいの提供に努めます。
- (2)同様に、九州エリアのお客様にはワンランク上の住み心地を実現する設備、仕様をよりお求め安い価格でご提供いたします。
セキスイハイム九州(株)グループ会社概要
代表取締役:村上 和正
資本金:3億円
従業員数:873名(グループ合計)
売上高:472億円(グループ合計)
本社所在地:福岡市中央区高砂2-8-1
西日本セキスイ工業(株)会社概要
代表取締役:保田 昌彦
資本金:1億円
従業員数:138名
生産数量:1280棟
本社所在地:佐賀県鳥栖市轟木町1760
※再編後、代表取締役社長は村上和正が兼任します
<生販一体化後の資本関係>
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