セキスイハイムの特長
理念
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積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸修史)住宅カンパニー(プレジデント:高下貞二)は、2009年10月にタイのバンコクとその周辺で住宅事業を立ち上げ、テストマーケティングを行ってきましたが、有望性が確認できたため、戸建て住宅(商品名:SCG-HEIM、読み:エスシージーハイム)の量産工場建設(年間生産能力は1,000棟規模)に着手します。2012年12月に完成、2013年からはタイにおける住宅事業を本格化させます。
当社住宅カンパニーの海外事業は、現地調達、現地生産でその国に根ざした住宅事業を展開します。工場建設から販売・施工・アフターサービスまで、日本で構築した住宅事業の手法を現地企業との合弁で展開しているところに特色があります。
タイにおける住宅事業は、タイ最大のコングロマリットの一つ、Siam Cement Group(サイアム・セメント・グループ)のSCG Building Materials Co.,Ltd.(エスシージー・ビルディング・マテリアルズ)と合弁で、住宅の生産会社SEKISUI-SCG INDUSTRY CO.,LTD. (セキスイ・エスシージー・インダストリィ)と販売会社SCG-SEKISUI SALES CO.,LTD. (エスシージー・セキスイ・セールス)を設立。この2年、施工体制・販売手法・コストなどの検証を行ってきました。
今回新設する工場の建設地は、バンコクから北へ約80kmのサラブリ工業団地内に新たに取得。敷地面積15万平方メートルに工場建屋(32,400平方メートル)、食堂、事務所を建設します。工場投資額は50億円、生産・販売合弁会社の体制強化及び運転資金として30億円を合弁会社の出資比率に応じて投資します。
これまでにタイでご購入いただいた住宅のお客様満足度は高く、特に品質や温熱環境性能に高い評価が得られています。また現地ディベロッパーからも品質・性能面で高い評価を得ています。
これまで25万円台/坪から30万円台/坪の住宅を販売してきましたが、工場生産化率の向上や間取り・仕様を限定することで、より需要の多い価格帯で住宅を販売できる見通しも得られました。
重要な課題は現場施工の工期短縮です。これまで現地の慣習により浴室など水廻り設備を現場で施工していたため、工期が長くなっていましたが、水廻り設備や収納・建具など内装の工場取り付け、一括請負施工会社の増強などを進め、60日施工を目指します。
ディベロッパーとの協業により受注の70%以上を確保し、量の拡大を図ります。ディベロッパー側のメリットは、高品質・高性能の住宅を短工期で供給することで、資金回収の早期化が可能となることです。
1プロジェクトを30棟単位で受注することで工場の生産効率向上を図りながら生産の平準化も進めることで、コスト低減を目指します。また、建売用の住宅は間取りや仕様を限定し、コスト引き下げの要望に対応します。将来的には、需要の多い価格帯向けの商品を開発する計画です。
鉄骨構造体の溶接など、熟練作業が必要な工程を自動化することで高品質を確保。一方、間仕切り・設備の組み込みなどの仕上げ工程では、現地労働力を最大限活用することで、高品質な製品を低コストで生産します。
2013年度600棟、2014年度1,000棟を計画しており、早期にタイでの生産・販売を年間1,000棟規模にもっていく計画です。
(生産合弁会社)
SEKISUI-SCG INDUSTRY CO.,LTD.概要
事業内容:ユニット住宅の生産
出資比率:積水化学51% SCGM49%
本社所在地:タイ バンコク
(販売合弁会社)
SCG-SEKISUI SALES CO.,LTD.概要
事業内容:ユニット住宅の販売・建設・アフターサービス
出資比率:積水化学49% SCGM51%
本社所在地:タイ バンコク
Siam Cement Group (SCG) 概要
事業内容:化学・製紙・セメント・建材・物流の5事業がメイン
本社所在地:タイ バンコク
売上高:2010年度301,323MTHB(ミリオンバーツ)=7,985億円 ※1バーツ2.65円にて算出
SCG Building Materials Co.,Ltd.(SCGM) 概要
事業内容:屋根材・天井材・壁材・床材・タイル・衛生陶器等の建材事業
本社所在地:タイ バンコク
売上高:2010年度30,719MTHB(ミリオンバーツ)=814億円 ※1バーツ2.65円にて算出