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積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:関口俊一)と株式会社住環境研究所(代表取締役社長:中村良和)は、このほど共同で「太陽光発電システム(以下、PV)+HEMS搭載住宅の住まい方と省エネ意識」調査を実施しました。住宅カンパニーが1月に行った「PV搭載住宅の電力量収支実邸調査」(1,726件)のうち、次世代省エネルギー地域区分Ⅰ地域、Ⅱ地域(北海道、青森県、秋田県、岩手県)および2世帯住宅を除いた単世帯(夫婦+子供、夫婦のみ、単身)の、延べ床面積160㎡未満の住宅1,000邸に、暮らし方と省エネ意識をアンケート調査したものです。
1月の調査(2014年3月13日発表)は2012年12月末までにセキスイハイムに入居済みのお客様の2013年1~12月の消費電力量、発電電力量、電力量収支についてHEMSデータをもとに分析したもので、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(以下、ZEH)の達成状況は、家電込みのZEH達成が13%、平成25年度ZEH補助金の要件に相当する家電の消費電力を除いたZEH(家電抜き)を含めると、達成率は59%でした。ZEHは家族人数など不可避なものだけでなく冷暖房の抑制などライフスタイルの違いも大きいことがわかっています。
そこで今回の調査では、HEMSデータでは把握しきれない、夏季・冬季の過ごし方、夕食後の過ごし方、冷暖房機器の使い方などライフスタイルの違いにまで踏み込んで調査しました。
以下、家電込みのZEHをZEH①、家電抜きのZEHをZEH②として分析しています。
今回の調査は、「ライフスタイルなどに関するお客様の意識」と「HEMSデータ」を照らし合わせて詳細分析を行いました。その結果、これまで見えなかったことがいくつか明らかとなっています。
●手が届くところまできたZEH
●冷暖房は常時運転の快適志向が主流
●家族一緒の普通の生活がZEHに
●省エネ意識と行動にギャップ
自分の家がZEHであるかどうかについては関心を示しており、8割以上が関心を持っています。またZEHであることがわかった場合、「省エネ生活の励みになると思う」も8割以上もあり、自邸のZEH度合を知ることは、省エネ生活促進の一つの要素といえます。
ZEH邸、非ZEH邸にかかわらず快適志向が強く、「冷暖房は常時運転」がZEH①でも半数以上。無理せずにZEHを達成していることが解ります。
ただ全体の7割以上が節電を意識していますが、その約3分の1は実際の消費電力量が「多い」となっており意識と行動にギャップが見られます。
今回の調査でわかったユーザーニーズは、「快適重視」か「省エネ重視」ではなく、快適性を維持しながらのZEHの実現です。「or」でなく「and」発想での商品開発・提案を求めています。自動制御、最適制御を行う機器の導入などでライフスタイル、快適志向に応えていく時を迎えたといえるのではないでしょうか。一律にスイッチを切る、冷暖房運転を短くするといった省エネだけではなく、多様なライフスタイルに応じた、自動制御、最適制御を行うことができる機器の導入も視野に入れることも必要です。そうすることで冷暖房の常時運転を推奨し、増加した分は別の手法で相殺するといった家全体で総合提案していく、幅広い対応も今、求められています。
調査目的:消費電力と住まい方の関係性を明らかにしZEH化(省エネ)のポイントを把握すること
調査対象:セキスイハイムのHEMS設置のオール電化※&PV搭載邸(2012年12月までの入居者)。
延べ床面積160㎡未満の単世帯(夫婦+子供、夫婦のみ、単身)
調査地域:次世代省エネルギー地域区分のⅠ地域、Ⅱ地域を除く全国
調査手法:郵送アンケート+HEMSサーバ内のデータ分析
調査期間:2014年6月26日~7月14日
有効母数:1,000邸に郵送、有効回答711邸
※オール電化の定義:調理・給湯・暖房に電気以外(灯油、ガス等)を使わないユーザーで、
HEMSにより全消費電力量が計測されている邸
(1)PV搭載容量
PV搭載容量は全体では4.87kW。ZEH①は5.47kW、ZEH②4.91kW、非ZEH4.51kWで、ZEH①のほうがPV搭載容量は多いのですが、その差は1kWもありません。住まい方によっては、ZEHも手が届くところにきているといえます。
(2)年齢
年齢の中央値はZEH①37歳、ZEH②38歳、非ZEH40.5歳で、ZEH①は非ZEHに比べ3歳ほど若くなっています。
(3)家族人数
家族人数はZEH①3.19人、ZEH②3.46人、非ZEH3.70人。家族人数が少ないほうがZEHを達成しやすいということはできますが、住まい方もあるので一概にはいえません。
自分の家がZEHであるかどうかについては関心を示しており、「かなり興味がある」16%、「ある程度興味がある」67%で8割以上が関心を持っています。またZEHであることがわかった場合、「省エネ生活の励みになると思う」も8割以上もあり、自邸のZEH度合を知ることは、省エネ生活促進の一つの要素といえます。
1月の調査(2014年3月13日発表)では、冷暖房の影響が大きいことが分かっています。ここでは変動幅の大きい冷暖房に着目し、意識、行動を分析します。
暖房の使用状況を見ると、「在宅時は常に利用している」はZEH①31%に対し、ZEH②51%、非ZEH68%となっています。
冷房についても同じような傾向となっています。「在宅時は常に使用している」はZEH①34%、ZEH②48%、非ZEH58%。
冷房の省エネに効果があるのは、(1)設定温度を28℃以上にする、(2)窓からの日射を遮断する、(3)扇風機やシーリングファンを併用する。暖房については、(1)設定温度を20℃以下とする、(2)補助暖房を使用するなどですが、暖房も冷房も28℃や20℃に温度を設定しているのは3割ほどです。
ZEH邸と非ZEH邸のライフスタイルの違いも注目されます。ZEH邸は冷暖房だけでなく照明、給湯についても余分な電気を使わない生活をしています。
省エネ行動の実践度と同時に、冷暖房の志向性も調査しています。結果は「省エネ優先派」はZEHのほうが多いものの、ZEH①においても「快適優先派」が53%と過半数を占めているのが実情です。
回答者全体では、電気の使い方について、「かなり節電を意識している」19%、「その考え方に近い」52%で、71%が節電を意識していますが、実際の消費電力と行動を見ると、節電を意識している人でも3割以上は消費電力が多くなっています。
冷暖房の使用状況をみると 節電を意識しつつも消費電力が大きい人達は、実際には「在室時には常に使用している」割合が多く、節電を意識しているが行動や結果につながっていないケースが少なからずあるということです。