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『スマートパワーステーション“100% Edition”』を発売
―エネルギー自給自足率100%が可能で「電力不安」を限りなくゼロに近づけた住まい―

  • ■大容量でコンパクトかつV2H併設を実現した屋内設置型蓄電池の搭載
    ■HEMS制御付き全室空調と断熱性能向上で、快適かつ約17%のエネルギー消費削減を実現
    ■HEMSデータを時間単位で分析。100% Edition採用で自給自足率100%を理論上実現

2016年12月12日
積水化学工業株式会社

 積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:関口俊一)は、『スマートパワーステーション“100% Edition”』を2017年1月2日(月)より全国で販売を開始します(北海道、沖縄、本州の多雪地域を除く)
 昨年末にフランス・パリで開催されていたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)において、2020年以降の温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」が正式に採択されました。我が国はその中で温暖化ガスを2030年に2013年比で26%減らす目標を掲げており、今後、国を挙げて一層の削減が必要になる状況です。このような世界的な流れの中で、モノと暮らしの省エネ化は当たり前になってきており、自動車においては電気自動車(以下、EV)の普及が本格化、住宅においてはZEHが今後の住宅の標準仕様になっていくと想定されます。
 これらを受け、今回当社はセキスイハイムがこれまで蓄積してきた環境関連技術を集大成したスマートハイムシリーズのフラッグシップ商品『スマートパワーステーション“100% Edition”』を発売します。

新商品『スマートパワーステーション“100% Edition”』の概要

 『スマートパワーステーション“100% Edition”』は、仕様として※1大容量の太陽光発電システム(以下、PV)と、コンサルティング型ホームエネルギーマネジメントシステム「スマートハイム・ナビ」(以下、HEMS)に加え、トリプルガラス樹脂サッシの採用による断熱性能の強化、大容量でコンパクトサイズの屋内設置型蓄電池「e-Pocket(イーポケット)」、さらにEVやプラグインハイブリッド車と住宅の間で電力を融通するV2Hシステム「V to Heim(ヴイ・トゥ・ハイム)」(以下、V2H)との併用により、快適な暮らしをしながらエネルギーの自給自足率100%※2を実現するもので、長期停電や電気代上昇という電力不安を限りなくゼロに近づけます。

1.大容量でコンパクトかつV2H併設を実現した屋内設置型蓄電池を搭載

◆ 業界最小サイズ※3(縦495×横760×幅525mm)で大容量(12.0kWh)の屋内型蓄電池を新たに採用しました。従来の屋内型と比べ、大幅容量アップと省スペース※4を実現しています。また、蓄電池を構成するセルが大判のフィルム型であるため軽量、かつ耐久性もアップ。20年の長期保証を付けています。 ◆ さらに、この蓄電池とV2Hシステムとの併用を可能としました。併用により、PVで発電した電力を大容量で貯めることができ、災害などによる停電時にも普段通りの生活に必要な電力をほぼ確保できます。

2.HEMS制御付き全室空調(当社「快適エアリー」)と断熱性向上で、快適かつ17%省エネを実現

◆ 当社は2011年の「スマートハイム」発売以来、HEMSの搭載を推進し、現在、業界最多※5の3万6830棟に搭載。ビックデータを運用・管理しています。そのデータを活用して開発したHEMS制御により全室空調(当社「快適エアリー」)で省エネを実現させています。(2016年4月導入) ◆ 上記に加えて内外2枚のガラスをLow-Eガラスで構成した「トリプルガラス樹脂サッシ」を採用。高い断熱性能を実現し、冷暖房のエネルギー消費量を従来より約17%削減(当社モデルプランにて算出)します※6

■『スマートパワーステーション“100% Edition”』の開発経緯

 当社では1997年から業界に先駆けてPV搭載住宅の発売を始め、その累計数は2016年9月末日時点で17万7855棟となっています。
 2011年からは「スマートハイム」シリーズを発売し、業界に先駆けてHEMSや家庭用蓄電池、V2Hなど先進機器を住宅に搭載。エネルギーの自給自足が住宅に求められる要件になると判断し、商品の省エネ、創エネ、蓄エネ性能の向上を進めてきました。ご入居済みのセキスイハイムを対象として行った2015年の調査では、家電込みゼロエネルギー邸が前年比約2倍の32%、ZEH相当邸が27%に達しています。『スマートパワーステーション“100% Edition”』は、当社がこれまでの「スマートハイム」シリーズで蓄積してきた技術を集大成した商品です。
 一方、国は2020年から再生可能エネルギーの固定価格買取制度(以下、FIT)を改正することを決定しており、当社としては、FITに関わらず、PVによる発電電力を最大限に活用できる『スマートパワーステーション“100% Edition”』を発売することで、一層のお客様メリット創出と業界他社との差別化を強化する狙いもあります。
 この仕様により、日中はPVで発電した電力を中心に生活、余剰電力は蓄電池(あるいはEVなどの蓄電池)に充電し夜間に備えます(それでも余剰分は売電)。夜間は蓄電池の電力を使い、電気を買わない暮らしが可能になります。また、災害などによる停電時にも限りなく普段通りの生活を可能にします(条件あり※1参照)

■新商品『スマートパワーステーション“100% Edition”』の技術

1.大容量コンパクトかつV2H併設が実現した屋内型蓄電池を搭載

 新たに採用した大容量コンパクトの屋内型蓄電池は、当社(LBプロジェクト)が大判のフィルム型セルを独自開発し、京セラ株式会社が蓄電池システムを構成したものです。業界最小サイズの※3縦495mm×横760mm×幅525mmで12.0kWhの大容量を実現、従来の屋内型と比べ容量が増えたため、PVで発電した電力を夜間により多く利用することが可能な上、200Vの家電の使用にも対応しています。スペースは従来※4の屋内型蓄電池の約2分の1で、収納スペースに設置することができるなど省スペース化も図っています。
このほか、20年の長期保証※7も付けました。また、当社独自のV2Hシステムとの併用も可能なため、PVと大容量蓄電池とV2Hの3つの電源がつながることで、より大容量の電力を確保でき、エネルギー自給率を向上できます。

2.HEMS制御付き全室空調と断熱性能向上で、快適かつ17%省エネ(従来比)※6を実現

 当社は2011年の「スマートハイム」発売以来、HEMSの搭載を推進し、現在、業界最多※5の3万6830棟に搭載。HEMSビックデータを運用・管理しています。そのデータを活用して開発したHEMS制御により、全室空調(当社「快適エアリー」)しながら省エネを実現させています(2016年4月導入)。それに加えて、「トリプルガラス樹脂サッシ」は、内外2枚のガラスをLow-Eガラスで構成し、その中にさらにガラスを入れた2層構造。全体で27mmの厚さがありますが、その中に9mmのアルゴンガス層を充填した2つの層があり、これにより国内最高クラスの断熱性能「U値(熱貫流率)1.57」を実現しています。
 住宅では一般的に開口部から熱が移動する割合が高くなりますが、トリプルガラスサッシの採用で、冷暖房のエネルギー消費量が従来より※6約17%削減し(当社モデルプランにて算定)、夏は冷房効果が高まり、冬はよりあたたかで省エネかつ快適な暮らしを可能にします。

新採用トリプルガラス樹脂サッシ(オプション仕様)により、断熱性が格段に向上 NEW 積雪地並みの断熱性を実現!

■『スマートパワーステーション“100% Edition”』の自給自足率100%の検証

 HEMSでは邸別データをクラウド上で管理しており、ご入居者様の省エネかつ経済的な暮らしに役立ていただいています。『スマートパワーステーション“100% Edition”』では当社のHEMSデータを分析することで、より実態に近い数値で算出することができました。これにより、お客様がお住まいの地域や家族構成別の消費電力分布を抽出。お客様ごとの365日24時間のエネルギー収支(PV発電量、売電量、買電量(主要設備ごと)、自家消費量、蓄電量、放電量、充電残量)から、“100% Edition”にした場合のエネルギー自給自足率を分析し、スマートパワーステーションに実際にお住まい(5地域以南かつ単世帯)の半数以上のお客様が、理論上エネルギー自給自足率100%の暮らしが快適性を維持しつつ実現できることを確認しています。さらに停電時にも通常時とほぼ同等の生活が可能となります。

■販売目標

販 売 目 標 : 年間100棟を計画

※1 スマートパワーステーション“100% Edition”とは建築地H25年省エネ基準5地域以南、単世帯(5人以下)、PV13.77kW搭載、蓄電池容量12kWh+V2Hシステム(日産リーフ30kWh接続)、トリプルガラス樹脂サッシ採用、UA値0.51以下、当社HEMS制御付き全室空調(快適エアリー)、高効率給湯器(AFP4.0以上)、年間消費電力が弊社HEMS実績データで中央値以下。
次の場合で発生する買電量(電力会社から購入する電気)は自給自足率100%算定上、考慮されておりません。①雨天や積雪時等、太陽光発電量を消費電力量が上回る状態が数日間継続した場合に発生する買電 ②蓄電池の運転状態確認のため、メンテナンスモード(年2回)動作が発生時の買電 ③蓄電池の逆潮流防止のために発生する買電。また機器の初期性能値で算定しています。経年による太陽光発電の低下、蓄電池・電気自動車の容量の低下は考慮していません。グリーンモード運転(太陽光の余剰電力を有効活用する自給自足の暮らし)を前提としております。お客様のライフスタイルにより(急な電力使用の増加など)自給自足率100%にならない場合があります。なお、家電機器の品質保証上、系統連携が必要です。
※2 自給自足率とは、1年間で、1時間であっても電力を購入しない割合 : PV自家消費(放電含む)[kWh]/総消費電力[kWh]時間別合計×100[%] ※3 実効容量10kWh以上の単一ユニットで構成される太陽光発電連系型リチウムイオン蓄電池において(2016年11月末日時点、京セラ調べ)。 ※4 当社が採用している7.2kWh屋内型蓄電池と比較した場合。スペースはその7.2kWh蓄電池を12kWhに換算した場合。 ※5 大手住宅メーカーのHEMS累積販売数から当社調べ。2016年9月末日時点出荷数。 ※6 当社モデルプランにて試算。従来とはアルプラ樹脂アルゴンガス仕様でUA値0.6程度。 ※7 容量保証20年、機器保証15年(パワコン含む)。

『スマートパワーステーション“100% Edition”』の外観

電力(エネルギー)の流れ

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