セキスイハイムの特長
理念
展示場・イベントのご案内
■ | 大容量太陽光発電システム+大容量蓄電池での自給自足型※1生活によるCO2削減効果を実証 |
■ | 換気・空調システム「快適エアリーT-SAS」の空気環境と住まい手の健康状態を調査・分析 |
■ | 省エネ行動を促すスマートハイムアプリ(統合型ユーザーインターフェース)のユーザビリティを検証 |
環境省が実施する「令和3年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の優先テーマ①「エネルギーの自給自足かつ甚大化する災害・感染症への同時対応が可能な脱炭素型住宅モジュールの開発・実証と低コスト化」において、積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:神吉利幸)、及び共同実施者のニチコン株式会社、一般財団法人電力中央研究所、東京大学生産技術研究所が提示した技術開発・実証テーマ「エネルギー自給自足ユニットの技術開発・実証」が、2021年4月に、環境省により選定・採択されました。
この採択を受けて、今回の代表事業者である当社は、2021年6月より共同実施者3機関とともに技術開発を開始。10月発売の「新スマートパワーステーションFR GREENMODEL」(以下 新グリーンモデル)でモニター邸を募集し、その評価・実証を行うことで、エネルギー自給自足を推し進める本技術のさらなる強化と普及を図ります。
環境問題をはじめとした社会課題の解決や強固な経営基盤の構築を事業の成長力として位置づけて推進する、「顧客価値」と「事業価値」の両立によるESG経営をさらに推し進め、国が目指す温室効果ガス削減目標・カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
主に3つの新技術を搭載した住宅において、お住まいになるお客様には最新の「スマート&レジリエンス」の魅力を実感いただき、電力量データ取得やアンケート等の評価にご協力いただきながら、評価・実証を進めてまいります。
新開発の大容量蓄電システム「e-PocketGREEN」と大容量太陽光発電システム(以下PV)を搭載し、PV余剰電力を自宅に貯め自宅で活用する「できるだけ電気を買わないエネルギー自給自足型※1の暮らし」を実現する住宅において、CO2排出量削減効果やユーザーの評価などを分析します。
有害物質(ウイルスを除く)の侵入を抑制する高性能3層フィルターや、抗ウイルス加工剤「ウィルテイカー™」を使用した抗ウイルス対応フィルター※2を搭載し、換気・空調・粉塵浄化の3つの機能を有する第一種換気・全室空調システム「快適エアリーT-SAS(ティーサス)」について、一般的なシステム(エアコン暖冷房・第三種換気)と比較した室内空気浄化性能や温熱性能、健康との関連付けなどを検証します。
電力の見える化により生活時の省エネ行動を促すHEMSの利便性を向上させ、さらなるCO2排出量削減を図るために開発中のスマートフォン向けアプリケーションについて、そのユーザビリティなどを検証します。宅内の設備や家電を制御するための統合型ユーザーインターフェースとして、改善を加えながらさらなる進化を図ります。
住宅事業開始から今年で50周年を迎える当社では、住社会の課題を解決する4つの記念プロジェクトを推進しています。その1つとして掲げているのが、「スマートハウスNo.1プロジェクト」です。これは、先進・スマート技術の際立ちをさらに磨き上げることでZEH比率90%の達成を目指すとともに、レジリエンスやニューノーマル対応も進化させ、「スマート&レジリエンス」技術によるスマートハウスNo.1を確固たるものにすることを目指しています。これはまさに、「日本の環境競争力の向上と、CO2排出量の大幅な削減及び地域循環共生圏の構築」という国の方針に合致するものです。
本事業の評価・実証結果は、今後のより優れた商品開発に活かし、スマートハウスNo.1へ邁進すると同時に、取得した実証データなどを環境省の有識者委員会や学会等へ報告することで、優れたCO2排出量削減技術の社会実装と早期普及にも貢献してまいります。
また今回の開発・実証にあたっては、各分野で優れた実績のある共同実施者3機関が参画します。環境エネルギー技術及び家庭用蓄電システム分野において、10年間の業務実績をもつニチコン株式会社は、新トライブリッド蓄電システムの開発を担当。また、エネルギーデータ分析・効果検証の実績がある電力中央研究所と、エネルギーシステムシミュレーションにおいて10年以上の実績をもつ東京大学生産技術研究所の2機関は、今回の開発技術の効果拡大手法を構築し、模擬実証を行っていきます。
本事業では、全国で400棟(新築200棟、既築200棟)を目標にモニター邸を募集し、おもに2022年度の一年間に渡って、評価・実証を行います。
モニター邸は、2021年10月に発売した「新グリーンモデル」を中心に、大容量PV、「e-PocketGREEN」(トライブリッド蓄電システム、VtoHシステム)、HEMS、換気・全室空調システム、空気清浄機を搭載した住宅が対象となります(VtoHシステムと空気清浄機はオプション)。
「新グリーンモデル」については、2022年4月頃からの入居を予定しており、入居を開始されたモニター邸から順次、HEMSで電力量データを取得するとともに、実際にお住まいになった上でのインタビューやアンケート調査等にご協力いただく予定です。
2050年の脱炭素社会の実現に向け、クリーンなPV電力を積極的に活用し「できるだけ電気を買わないエネルギー自給自足型※1の暮らし」を推し進める必要があります。本事業では、その暮らしを実現するために開発した大容量蓄電池「e-PocketGREEN」と大容量PVを搭載した住宅において、実際の生活での電力量データを取得・分析し、どれだけのCO2排出量削減効果があるのかを検証します。
「e-PocketGREEN」は、一般的な蓄電池の約2倍の蓄電容量(12kWh)※3であり、かつ万一の停電時においても高出力(4kVA)を実現しています。パワーコンディショナー(パワコン)はVtoHシステムと連携可能なトライブリッド仕様とし、電気自動車(以下EV)※4も活用することで蓄電容量はさらに増加。平常時でも停電時でも、大容量PVで発電した電力をたっぷり貯めて自家消費することができます。
また、蓄電池、パワコンともに高所設置が可能で、浸水対策も図ります。VtoHシステムは、EVと接続するVtoHポッドとVtoHスタンドを分離することで省スペース化を実現し、駐車場への設備設置が容易です。これらのレジリエンス性や設置における利便性などについても、モニターの意見を収集し、評価を行います。
ニューノーマルの暮らしに欠かせない良質な室内環境の実現のため、当社は2021年6月に、換気・空調・粉塵浄化の3つの機能を有する換気・全室空調システム「快適エアリー T-SAS」を開発しました。排気・給気とも機械で安定して行う第一種換気方式をベースに、高性能3層フィルターの2層目には、花粉や0.3μm以上の微粒子を99.97%捕集可能な「HEPAフィルター」※5を採用。室内空気の吸込口に設置する空調フィルターには、抗ウイルス加工剤「ウィルテイカー™」を使用した「抗ウイルス対応フィルター」※2を採用しています。
本事業では、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の技術協力のもと、これらの先進技術による室内空気浄化性能や温熱性能について、一般的なシステム(エアコン暖冷房・第三種換気)と比較した効果を実測で検証します。また、ユーザーへのアンケートなどを通して、健康と性能との関連付けを評価・実証します。
生活時の省エネ行動を促しCO2排出量削減を図るべく、当社ではHEMS(スマートハイムナビ)を標準搭載しており、これまでに約66,000棟の出荷実績があります。これらHEMS搭載邸の電力使用データなどを分析し、邸別の省エネコンサルティングサービスを展開しているほか、住宅設備(照明、エコキュート、空調など)の遠隔操作や音声操作機能も搭載することで、暮らしの利便性を高めるとともに省エネ行動への意識付けを強化してきました。
今回、さらなるHEMSの利便性向上によるCO2排出量削減に向けて、スマートフォン向けアプリケーションを新たに開発します。宅内の設備や家電を制御するための「統合型ユーザーインターフェース」を構築し、そのユーザビリティを検証します。
まずは、すでにHEMSを搭載したセキスイハイムのユーザーにアプリケーションをプレリリースし、冬季(暖房期間)の省エネ行動の調査・分析を行います。その結果を踏まえて、アプリケーションを改良。その後、夏季(冷房期間)においては、モニター邸も含めアンケートやインタビューを通して操作性などを検証します。さらにアプリケーションの改良と再評価を実施しながら、統合型ユーザーインターフェースとしての進化を図っていきます。
※1 | すべての電力を賄えるわけではありません。電力会社から電力を購入する必要があります。 |
※2 | フィルターに付着したウイルスに対する抑制機能についてJIS規格(JIS L 1922:2016(ISO18184))に基づき実証しています。ただし、すべてのウイルスに効果があるわけではありません。疾病の治療や改善、予防を目的とするものでもありません。また、フィルターを通過する空気に対する抗ウイルス機能については確認していません。 |
※3 | 経済産業省 資源エネルギー庁・一般社団法人 環境共創イニシアチブ「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 調査発表会2020」を基に、最も出荷量が多い蓄電容量から算出。蓄電池容量12kWhはカタログ値であり、実際に使える容量とは異なります。 |
※4 | 電気自動車の電池容量が放電下限値(車種により異なる)またはセキスイハイムグループが販売するVtoHシステムに設定されている放電下限値のいずれかを下回る場合、宅内に電気を供給すること(放電)や、停電時の夜間(太陽光発電システムで発電できない時間帯)EVに充電することができなくなります。また、電力が使える範囲は事前の設計により異なります。同時に使える電力には限りがあります。適応車種は一部対応車種のみになります。 |
※5 | 花粉粒径は10μm以上を想定、大気塵0.3~0.5μmの捕集率測定結果(東レ㈱調べ)。数値は、お引渡し時のフィルター初期性能を示しています。お客様の使用する環境等の条件によっては下回る場合があります。フィルターは性能を確保するために5年に1度(目安)の交換(有償)が必要です。数値は、お客様の使用する環境等の条件によっては下回る場合があります。花粉症・呼吸器疾患などの治療や改善を目的とするものではありません。 |
※6 | 試験室内での除去率測定結果。(東レ㈱調べ)フィルターは性能を確保するために5年に1度(目安)の交換(有償)が必要です。 |