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プレスリリース

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セキスイハイム生産・施工の自動化・DX
ユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリング開始
~工程管理をDXで進化させ、生産・輸送・施工能力の最大化を目指す~

据付時刻の即時可視化で、ユニット輸送管理の合理化とドライバー長時間労働の抑制を実現

オンライン進捗管理とWEBカメラ見守りにより、効率的な施工・安全管理体制を構築

2022年10月20日
積水化学工業株式会社

積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:神吉利幸)は、当社住宅ブランド「セキスイハイム」のユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングを開始します。

現在、建設業界や物流業界では、「働き方改革関連法」適用が2024年4月に控えるなど、職人・ドライバー不足に対応した生産性向上や働き方改革がますます求められています。当社住宅カンパニーは、工業化住宅「セキスイハイム」の際立ちであるユニット工法・工場生産技術を核とし、自動化やデジタル化など生産・施工部門のイノベーションにより、これらの課題解決に取り組んでいます。

この度導入したユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングシステムでは、工事の進捗が可視化されることで工程管理業務が大幅に効率化するとともに、住宅ユニットを建築地に輸送するドライバーの働き方改革や、安全管理レベルの向上にも寄与します。

今後も工程管理をDXでさらに進化させ、生産・輸送・施工能力の最大化に取り組むことで、当社グループの長期ビジョン「Vision2030」で掲げる社会課題解決に対する貢献の量・質の倍増を目指します。

ユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングの特長

1.据付時刻の即時可視化で、ユニット輸送管理の合理化とドライバー長時間労働の抑制を実現

建築地に輸送した住宅ユニットの据付時刻を記録し、オンライン上で即時共有するシステムを開発。2022年9月より、輸送車両の全管理拠点で活用を開始しました。同時に稼働している全国約50現場の作業進捗が容易に確認でき、輸送管理業務が大幅に効率化されるほか、ドライバーの労働時間管理の合理化も図れます。また、作業遅延時は輸送管理部門に自動通知されるため、ドライバー再配置などが迅速化し、ドライバー拘束時間の長期化抑制にもつながります。

2.オンライン進捗管理とWEBカメラ見守りにより、効率的な施工・安全管理体制を構築

2022年10月より、施工部門においてもユニット据付時刻のオンライン管理システムを順次導入。事務所から作業進捗の確認が可能となり、複数の現場を把握する必要がある施工管理者上長や、建築地から状況を報告する施工管理者の業務負担軽減を図ります。

また、WEBカメラを2022年度中に全据付現場に導入。作業安全性の確認や作業進捗の具体的な状況が遠隔地からモニタリング可能となり、効率的な施工・安全管理体制を構築します。

■今後の展望

2025年までに生産・施工工程の一括管理システムへと発展させ、2030年にはAIによる工程計画自動作成の実現を目指します。工場間の生産量や生産時期の調整、輸送車両の適正配置などを効率化し、生産・輸送・施工能力の最大化を目指します。

ユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリング開始の背景・狙い

当社は、「セキスイハイム」の際立ちであるユニット工法・工場生産の技術を核とし、自動化やデジタル化など生産部門と施工部門が連動したイノベーションを推進しており、当社グループ長期ビジョン「Vision2030」で掲げる社会課題解決に対する貢献の量・質の倍増を目指しています。

現在、建設業界や物流業界は、担い手不足や高齢化に直面しており、2024年4月に適用される「働き方改革関連法」では、ドライバーや職人の労働時間の上限が規制されるなど、生産性向上や働き方改革がますます求められてます。

「セキスイハイム」のユニット工法では、工場で生産したボックス形状のユニット(1棟あたり11~12ユニット程度)をトラックで建築地に輸送し、クレーンで組み上げ(据付)短期間で雨仕舞を完了させます。据付工事は同日に全国約50現場で稼働し、1現場につき約10名のドライバーがユニット輸送、玉掛け作業を行い、約10名の職人がユニットの緊結や、電気配線、クレーン操作を行うなど、多くの作業者、管理部門が関わります。

そこで、IoTを活用したユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングシステムを導し、オンライン上で可視化・共有化することで、工事の円滑化と管理業務の効率化を図ります。2030年の業容倍増に向けて、工程管理をDXで進化させ、生産・輸送・施工能力の最大化を目指します。

DXで効率化を図るユニット据付工事

ユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングの特長

1.据付時刻の即時可視化で、ユニット輸送管理の合理化とドライバー長時間労働の抑制を実現

これまで可視化が難しかったユニット輸送・据付工事の進捗がオンライン上で容易に確認できるアプリケーションを開発。2022年9月に全国8工場の輸送管理部門への導入を完了しました。

本システムでは、建築地に到着したユニットを玉掛けする際、ユニットに貼付けてあるバーコードをスマートフォン等で読み取ることで、各ユニットの据付時刻を即時、システムに記録し共有化。進捗が計画より遅れている場合は、輸送管理部門に自動通知されます。また、ドライバーの輸送会社車庫出発時や現地開放時間も記録可能です。

これにより、生産工場にいる輸送管理部門が、同時に稼働している全国約50現場の輸送責任者に対して個別に電話で行っていた進捗確認が不要となり、管理業務効率が大幅に向上します。また、作業遅延時のドライバー再配置などが迅速化することで、工事の円滑化とドライバー拘束時間の長期化抑制につながります。さらに、ドライバーの現場待機時間を分単位で適切に把握でき、労働時間管理の合理化にも寄与します。

アプリを活用した据付時刻の記録

2.オンライン進捗管理とWEBカメラ見守りにより、効率的な施工・安全管理の体制を構築

販売会社の施工管理部門においても、本システムの活用を順次開始します。2022年10月より首都圏エリアで先行導入し、今後、他エリアへの展開拡大を検討していきます。

施工管理事務所から建築地の据付作業進捗が確認可能となるため、建築地から状況を報告する施工管理者や、複数の現場を把握する必要がある施工管理者上長の業務効率が向上します。また、輸送管理部門と施工部門が進捗を共有化することで、作業遅延時には連動した作業応受援などを円滑に行うことが可能です。

本システムに加えて、据付現場へのWEBカメラ導入を進めており、2022年度中に全現場への導入完了を計画しています。

クレーンの玉掛け作業や高所でのユニット緊結作業の様子を、安全管理者が事務所からリアルタイムでモニタリングすることが可能となり、重大災害・インシデントの未然防止を図ります。また、作業遅延時の状況把握や、撮影した映像の録画分析による業務改善にも活用できます。

工程管理DXの今後の展望

工程管理の一括システム化とAI活用で、生産・輸送・施工能力の最大化を目指す

工程管理の更なる機能向上と効率化を実現させるため、今回導入したオンライン進捗管理システムなども活用し、従来それぞれで管理していた生産工程と施工工程を一元的に管理する「工程管理システム」や、製品輸送を一括管理する「配車管理システム」を2025年までに構築。2030年には、AI技術も活用し、適切な工程計画を自動的に作成するシステムへと発展させます。

全国の生産・輸送・施工能力の過不足やスケジュールを可視化し、センターによる一元管理で工場間の生産量や生産時期の調整、輸送車両の適正配置などを効率的に行うことで、可能な限り稼働ロスを低減。職人やドライバー不足への対応と業容倍増に向けて、生産・輸送・施工能力の最大化を目指します。

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