みんなの二世帯住宅の建築費用は?

二世帯住宅と言っても、いくつかのタイプに分類できます。主なタイプとしては、玄関やキッチン、浴室、トイレなどのすべてを世帯ごとに設けて独立性を高めた「完全分離型」、世帯ごとのプライベート空間がありつつ、一部の設備・スペースを共用する「一部共用型」、設備や空間もすべて同じものを共用する「完全同居型」があります。
それぞれのタイプで建築費平均を見たところ、完全同居と完全分離では約800万円の差が。独立空間や設備を各世帯に設けるので、どうしても費用面で上昇しがち。とはいえ2つ家を建てることを考えれば、費用分担してお互いが無理なく新築の住まいを手に入れられます。
完全同居は、空間を共有するエリアが多くなるので建築コストもその分抑えられています。経済性を重視するなら、完全共有に近いプランでの検討が一番ですが、プライバシー性に欠けることも多く、住んだ後に後悔しないよう慎重に考えておきたいところです。
分担はどうしている?

二世帯住宅で暮らす方にアンケート※1をとったところ、「親・子両世帯で出しあった」という割合がもっとも多く、約4割(43.6%)を占めています。次いで「子世帯が全額」が29.1%、「親世帯が全額」は27.4%でした。
両世帯で住宅購入費用を出しあう場合でも、各世帯の負担割合はそれぞれの家族の事情などによってまちまち。また、建築費だけでなく住み始めた後の光熱費や食費、通信費など、どちらが負担するかを考えトータルでの割合を考えておきましょう。