2019年3月26日

最近は、和室だけでなく洋室にも「畳スペース」として畳が使われているのをご存知ですか?「畳があった方が落ち着く!」という方や、「結局使わなくなりそう…」という方も、子育てや家事、客間など畳のメリットを把握して、ご家族でどのように活用できそうか想像してみてくださいね。

20代の76%が新築の住まいに畳を採用

床にイスを置いて座るという生活スタイルが当たり前である昨今。しかし、(株)住環境研究所の調査(2019年1月)によると、新築における畳の採用率は20~40代では、2016年で74.7%と、3/4近くが畳を採用。「持ち家」の床面積の全国平均が減少し、「小さな家」を選ぶ方が増加している中で、畳は未だ根強い支持があると言えそうです。
(参考:「コンパクトな家」で快適に暮らせるプランとは?)

さらに、新築で畳を採用している20代は76%と、30代や40代よりも多いという調査結果が報告されています。

新築における畳の有無
(タタミルーム ・ タタミスペース含む)

上の説明を表すグラフ

(株)住環境研究所『セキスイハイム新築注文住宅 間取りに関する実態調査』 (2019年1月)
対象:建売・賃貸併用住宅を除く、 施主年齢20〜40代の単世帯家族=4896名
※データは2016年度のものです。

では、何故、より若い世代の方が畳採用率が高いのでしょうか?共働き夫婦や子育て世帯が多い20代にとって、洗濯物を畳んだり、赤ちゃんを寝かせるスペースにするなど、家事や子育てに活用したいというご家庭のライフスタイルに合った間取りが求められていると考えられます。

子どもスペース、家事室、客間…畳の活用方法とは?

では、実際に20代の共働き夫婦や子育て世帯にとって、和室や畳スペースはどのように活用できるのでしょうか?主要な例と、そのメリットを見てみましょう。

小さなお子様の遊び場に

畳はフローリングに比べ、クッション性があるため吸音性が高く、お子様が走り回っても安心。万が一転んでしまっても、衝撃を吸収できそうです。また、大人も直接床に座って過ごすため、お子様との目線を近づけられます。吸湿性や抗菌性を備えており、赤ちゃんのお昼寝にも最適です。

落ち着いて家事ができる場所に

マルチに使用できる畳スペースでは、座卓(ローテーブル)を置いて家計簿つけやアイロンがけをしたり、テーブルを脇に寄せてお子様を寝かせつつ洗濯物を畳んだりすることができます。

来客や宿泊などに使える客間に

仕切りで空間を区切れる場所にある畳スペースなら、客間や宿泊スペースに使えます。ご親戚やご友人が泊まりに来ることが多いという方は、宿泊用の空きの洋室を用意しなくても良いというメリットも。

場所別「畳スペース」の使い方

和室を設ける以外にも、部屋の一角に「畳スペース」を設けるという手も。縁のない「琉球畳」は、デザイン性も高く洋室とも相性抜群です。リビングやダイニングの一部として、仕切りを設けて一つの部屋として使うなど、和室と同等以上にフレキシブルに使えそうです。

洋室のリビングとフラットにつながる畳スペース。仕切りを設けることで、普段は開け放して広々としたリビングの一部として、来客の際は閉め切って洗濯物などの生活感を隠したり、お子様を寝かせたままにできます。

ダイニングとして使える掘りごたつ式の小上がりは、大人の安らげるスペースに。40cm程度の高さにすると腰をかけやすく、下部に引き出し収納も備えられます。

書斎の畳スペースは、横になってくつろぐのにも、造り付けのテーブルの下に足を下ろして、PC作業などの在宅ワークにも使えます。複数人で座れるため、お子様の勉強の面倒を見ることもできそうです。

実際にご自身やご家族の生活を想像して和室や畳スペースが必要かどうか?を考えてみてくださいね。下記のページも、是非間取り(プラン)づくりの参考にご覧ください!

くらしとすまいラボは、セキスイハイムの調査研究機関である
住環境研究所の調査結果に基づいてまとめられています。